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2006/04/29

おフランスのエスプリを背面から聴く(4/29)

今日、実はどこいこうか悩んだんですわ。
候補1.無難に等々力
候補2.今年のスキルアップ目標の格闘技観戦のため日本武道館で柔道日本選手権
候補3.1月以来の生演奏が聴きたい
これを脳内にて比較検討した結果、候補3がめでたく当選。川崎駅前のミューザ川崎へ到着。東京交響楽団の川崎定期演奏会でございます。
さて今日は5月連休の予算関係もあるからできるだけお金はセーブよ。っていつものことですが。

F1000237 野球場に外野席、スタジアムにゴール裏席があるように、音楽を聴く場合にも値段が安い席はある。そんなところは当然ながら視覚と音的要素が総合的によろしくない席がお決まり。
ここミューザはステージを客席が囲む構造になっていて、ステージの反対側のさらに左右奥・パイプオルガンの隣が一番安い席になる。今日は2000円だった。
舞台劇場だと、普通に座っていると舞台が見えないなんて席もなきにしもあらず。
音楽なので視覚効果はある程度捨ててかまわないわけではあるが。では音の優劣とは?
この席、通常聴く人とは左右に聞える音のバランスは逆転するので『第1バイオリンは左から聞えなきゃだめだ』的固定概念付ステレオ装置でのみの音楽経験人には全くもって価値の無い席である。
しかし指揮者の表情を見ることができるし、演奏者が演奏中一生懸命何をしているかもよく見える。そして純粋に音楽を楽しむなら左右のバランスはそれほど問題にはならない。
ただ、今回の場合はちょっとだけ残念なのはパイプオルガンを使う曲が前半演奏されてしまったので、演奏中のオルガン演奏者は全く見ることができず。
幸いオルガンの音はホールそのものが共鳴して響くので最初予想したより苦にはならなかった。パイプオルガンに背を向けていた観客よりはましだったはず。

前半はオルガンを使った曲が演奏された。
藤家溪子:フラ・アンジェリコの墓にて-オルガンとオーケストラのための
プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲
という、現役作曲家の世界初演作品と普通では聴く機会はなさそうな曲の組み合わせとなった。尻尾ふりまっせ。

やっぱオルガンの音はいいっす。最低音は体中の毛穴から、足の裏の汗腺からも音が入ってくるかのよう。逆に最高音は天井の上から脳天に音が落ちてくるかのようだ。オルガンがキリスト教の中で一つのアイテムとなったのも納得。ちょっとした宗教体験をする感覚に陥る。どんなに優秀なスピーカ、アンプやデコーダを用意しようがSACDだろうがDVDオーディオだろうが適うわけがない。
日本人作曲家(残念ながら寡聞にしてあまり知らない若手の方である)の新作は個人的にも観衆的にもなかなか好評だったと思う。演奏後、客席からステージに呼ばれて挨拶していた。
その格好が着物姿でお子様連れ。そのお子様がオメカシって感じのお洋服だったので、コンサートが始まる前にその2人の姿を見たとき(当然、その後ステージに呼ばれるなど知らん段階よ)、
「なんか、すごく気合の入った母子(作曲家は女性)だなーー。少し浮いてないか」なんて思ったりしてた。生意気なこと思ってすいませんでしたーーーー

後半はラヴェルの
・ダフニスとクロエ第2組曲
・ボレロ
と、前半が初物+変化球だっただけに超オーソドックスな演目を2つも並べた。
しかしこの2つを同じ日に同時にやるとは、ほんとに大丈夫?
と不安を持ちつつもこの曲を生で聴くのは初めて。CD、TV、ラジオでは100回以上は聴いたであろうこの2曲。それだけに演奏の姿こみで聴いてみたいとワクワク。
第9が「富士山」ならボレロは「槍ヶ岳」ってとこか。やった、今回で達成だぜ。山では富士山は登ってない。槍ヶ岳は3回いってる。
私以外でも幕間で外見だけなら通常クラシックの『ク』の字もでなさそうイデタチな若い男女2人が
「初めてボレロを生で聴くの楽しみ」
「これだけが目的みたいなものだしね!」
とくっちゃべっていたから、人気の曲を演奏するというのはやはり重要なのね。その点今回はバランス的によろしいのでは。

で演奏なんですが、この2曲は裏から見た(聴くより優先かい!)ほうが面白いわ。指揮するユベール・スダーン氏が唸る唸る。あなたが一番大きな音だしてます!!って場面もあったよ。演奏そのものはダフニスで神経を使いすぎたか、少しボレロは散漫な部分もあったけど、まーとりあえず生第1回としてはOKでしょう。もう少し遊びというかゆれる感じがほしかったんだけどね。

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