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2006/08/06

日本一交通至便な僻地(その3)

0128申し訳ない。今回で全部書き終えるつもりだったが足りなくなってしまった。後もう1回分おつきあいをよろしく。
で、続きである。雲ノ平についたら、さらに散策である。この雲ノ平らは急峻な稜線とは一線を隔した穏やかな高原。草花や雪田が美しく、遠くに見える水晶岳がごつい。
いやはや、明日あのテッペンにいくのかと思うとちとブルー。すでに足にきはじめているのだ。運動不足ここに極まり。そして夜は昨日もそうだったが、大部屋に100人が同時に雑魚寝。朝夕2食付で9500円くらい。最近の山小屋で宿泊するとこのくらい費用がかかる。下界の宿泊設備と比較すること自体間違いではあるがなにかと制約も多いし、食事も決して豊かとは言えない。ここでは水不足なので風呂は当然ないし、歯磨きや洗顔も憚れる。さらに大勢が集まるので宿泊客同士で不快な思いをする可能性もある(特にイビキは地雷。今回踏んじゃった)
でも、この存在がなくては私はここにはこれない。もちろん時代はどんどん快適性を求めていくので山小屋もそれに応えていく義務はある。これからもガンバレ。現状がいやなら、食料、テントをかついでくるしかない。それか写真だけで我慢。

1夜あけ、3日目の朝は雨。雲のガスがたちこめて視界0m。なんも見えん。前日の天気予報では降水確率が高山市で70%。かなり喜ばしくない。一度、山奥に入るとどうしても1日は雨にたたられる。そこでドンドン悪くなる一方なのか、1時的なものかによって山行撤退・継続の判断の分かれ道となる。
山の天気だけに判断するための情報は現在でも不充分。ラジオで聞いても大雑把な情報しか入らない。
携帯の電波なんてもちろん届かないよ。いつかは北アルプスのどこにいても携帯電話かけ放題になるかもしれんがまだまだ先の話。当面としては衛星放送を受信する携帯端末を作ってほしい。(ただしモバホは音楽ばかりなのでこういう時あまり役に立たないかも)そうすれば情報の入手だけは可能になるから。緊急時はともかくたんなるおしゃべり電話は要らない、山には無粋だ。
0145 と、判断ができないので、「とりあえず行動して、天候が回復しないようだったら下りよう。」ということにした。1時間ほど行動して、さー判断しなくてはという祖父岳頂上で雨もやみ、黒部川の源流部あたりから雲がどんどん消え始めていく。「よかった、下りなくてすむよ」と随行者とお互いに喜ぶ。稜線へでると強風で雲が吹き飛ばされていく切れ切れの合間に遠くいろんな山の山頂が見える。

0169 0170_1 目的の水晶岳、ふもとの雲ノ平、遠くに槍ヶ岳、穂高岳、薬師岳、黒部五郎岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、赤牛岳、野口五郎岳、烏帽子岳。いい始めたらキリがない。雲が多いのは少し残念だがさっきまでの状況からの回復だけに文句はいえまい。そしてさっきまでいた小屋が小さくマッチ箱のようにちょこんとある。
稜線を進み今回メインの目的地、水晶岳頂上に到着。
0165 0167 0174写真は左から黒部五郎岳、薬師岳、槍ヶ岳。
うーん。ほんとに周りは稜線ばかり。ここにいると聞えるのは風と鳥の声と自分の呼吸、心音だけ。この感覚が楽しいと思える人だけのための場所だ。たまに他の登山者の声や足音。ここで大休止をとり、写真をたくさんとった随行者。彼がここに来たいと望んでいただけに素直に喜ばしい。

0201 いつまでもはいられないので後髪をひかれる感じを持ちながらも先に進む。どんどこ歩いて歩いて飽きたころ野口五郎岳付近にある野口五郎小屋に到着。興味のある方はそれぞれ名前の由来を調べてみてくれ。決して芸能人から由来していない。
(しかし、このネタも次第に通用しなくなったね。時代です)
今日の宿泊人数は30人程度。小屋自体もこじんまりとした昔風の小屋。水も天水(雨水)利用。しかしここは食事が立派だった(あくまでも小屋同士での比較級)。天ぷら、おいしゅうございました。明日は下山だ。そして一番つらかったりするのだ。というわけで3日目終了。

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