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2008/11/01

METライブビューイング「サロメ」(11/1)

今日は再び映画館。
先週は川崎駅東口のチネチッタだったが、今週は西口の方。109シネマズ川崎へ。
先月、新国立劇場でオペラを観劇したのだが、今度は映画館でオペラを見るのである。
世界でもウィーン国立歌劇場と並ぶ豪華絢爛たるオペラハウス、メトロポリタン歌劇場は新規顧客とサービスの発掘を目的に全世界に向けて(特にヨーロッパね)オペラを生中継するという大胆なる企画をどうも2年前くらいから始めた模様である。
ヨーロッパなんかでは本当にリアルタイムで生中継がされているそうである。
で、我が日本であるわけだが、当然生中継なんかされても真夜中にお客が集まるわけはないわけで、2週間ほどのタイムラグをつけての公開となったわけ、どうも去年から始まったようで日本での名称はMETライブビューイングという。前シーズンが好評につき、公開される映画館数も少し増えて今回新シーズンが開始されたとのことだ。しらんかった。このサイトを眺めたところ、どうもNHK-BSで放映された「華麗なるメトロポリタンオペラ」のネタ元はどうやらこの生中継映像であることが判明。なるほど道理で舞台裏の画像やら歌手へのインタビューやらでこった映像がなされていて、普通の劇場中継とは一味違うところがあったのはこのせいだったのかと思った次第。

で、演目だが、R.シュトラウスの歌劇「サロメ」なんである。この劇の内容はいささか背徳的である。
イェルサレムの王女サロメが預言者ヨカナーンに興味をもち誘惑し口づけを要求するもヨカナーンはこれを拒否し、母ヘロディアスの呪いを述べて井戸へひっこんでしまう。
その後、サロメの義父であるヘロデ王、母ヘロディアスが登場するが、ヨカナーンの母への非難は終わらない。ヘロデ王はそんな状態でも特に気にすることなく娘に踊りを踊ることを要求する。
一度は拒否するサロメ。しかし、何でも望みをかなえるという義父の言葉をのんで「七つのヴェールの踊り」を踊る。
望みなんだとの義父の問いに「ヨカナーンの首がほしい」と母は喜ぶが義父とんでもないと説得するも娘は聞く耳をもたない。遂には銀のさらにヨカナーンの首がささげられ、サロメはヨカナーンに口づけする。その姿をみた義父は兵士に娘を殺せと叫ぶ。

100年前の作品のオペラにしてはかなり衝撃的な内容である。当時はかなりぶっとんだ内容であったことであろう。また「七つのヴェールの踊り」では主役のサロメが服を脱いで上半身裸になるという演出(映像では直接はみせなかったけど)をしてこれまたスキャンダラスな内容である。どうもこれも100年前から、こういう演出を要求しているようである。なかなかやるね。サロメ役の歌手はカリタ・マッティラという人だが、この人はどうやらこのサロメ役が当たり役なようで、よく脱ぐんだそうだ(笑)

という訳で2時間弱ではあったが、堪能。3500円と映画としては値段は高いが、オペラを見るという点では安い。しかも、クローズアップ鮮明画面で音響も快適。オペラハウスではできないポップコーン食べながら見ることもできる。となればもっといろんな映画館で上映されてもいいのでは。今回も30人くらいの観客だったけど、もっと告知すれば観る人も増えるのではないかと思った。

しかし、開始10分前にチケットを買いに来て並んだのだが、これがまたたくさんの人。どうやら休日に加えて、「映画の日」による割引サービスのせいなのか。たくさんの人が映画を観に来ていたのだった。これは誤算。あやうく、開始に間に合わないかと思った。

私は子供の頃ほとんど映画とは親しみがなかった。映画はTVでしか観てないような子供であった。映画館は地元にあるにはあったが、小さく汚く、映画自体も斜陽の時代といわれていた時期を少年期、青年期に過ごしていたせいもあって今でも映画は年に1回あればいい方である。
今はいいよね。シネコンという形態に映画館がかわってしまい、今の子供にとっては映画は極普通になじみ深い娯楽といっていいだろう。会場もとってもきれいだし、音もいいし、複数のスクリーンがあって複数の映画が選べる(こんなこともできなかったからね)。
我が地元も昔の映画館はとっくに潰れてシネコンに変わっているがしっかりと地元に定着しているようである。昔ほどの「娯楽の王様」まではいかないまでも現時点においても「娯楽の王道」としていきていくであろう。もうちょっとは観る機会をふやさんといけないのかも。

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» 永遠の妖女#64・・・METライヴビューイング「サロメ」(東劇) [飾釦]
METライヴビューイング「サロメ」 ■2008年10月ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場上演 ■出演:カリタ・マッティラ(サロメ)、J・ウーシタロ(ヨカナーン)、K・べグリー(ヘロデ)、他 ■指揮:P・サマーズ ■演出:J・フリム 映画館でオペラを観る。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場で上演された「サロメ」を収録したものを、銀座の東劇で観賞しました。 サロメを演じたカリタ・マッティラがどうにも気になりました。以前、サロメをテーマにブログを書き続けていた時にも書いたのですが、歌や音楽性について... [続きを読む]

受信: 2008/11/03 07:44

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