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2009/06/01

これは来シーズンもかよわねば(5/31)

また映画館でオペラを観にいってしまった。今シーズンのMETライブビューイングの最終演目、ロッシーニの「ラ・チェネレントラ」を日曜日に109シネマズにて。
この「ラ・チェネレントラ」はロッシーニ編集の「シンデレラ」である。たが、原作とは似て非なる作品で、登場人物やら設定やらをかなり変更している物であった。まず、シンデレラ(チェネレントラ)に冷たい仕打ちをする継母であるところが継父である点。チェネレントラを変身させる魔法使いは登場せず、恋人となる王子を導く哲学者がその役目を担う。王子が王子としての役回りをせず、従者として登場する点。そしてキーパーツであるガラスの靴ではなく腕輪がチェネレントラを見つけ出すための小道具となる。と言ったところが大きく違う。

物語的には当然ながらチェネレントラと王子との恋物語と求愛、結婚へのハッピーエンドを目指す訳だが、没落した男爵家であるチェネレントラの姉二人と継父が王子の妃となるべく狂奔する様を狂言回しの軸として見せ、それを第3者として皮肉な視線で見つめる王子に化けた従者の台詞がスパイスとして効いたシチュエーションで笑わせてくれる上品な喜劇であった。
そしてロッシーニお得意のペチャクチャとおしゃべりしている様を表現しているかのような早口な歌やなんとも美しい高音をひびかせるアリアなどできめてくれる。
それにしても主役であるソプラノ歌手のあまりの高音の見事さにノックアウト。普通、いくらプロの声楽をしている女性の高音の声であっても金きり声気味となって不快に感じるところであるが、この方は全くそんなことはなく心地よく歌声に浸ることができた。
幕間のインタビューでは、この「ラ・チェネレントラ」を当たり役としているとのことでさもありなんと納得していたのだが、役柄が固定されるのを避けるため、まもなくこの役からは降りるとのこと。声楽家でもあり、舞台女優でもあるわけで新規の役作りへの挑戦は必須なのであろう。この幕間でのインタビュアーは登場する歌手達に対して「あなたはロッシーニ歌いですね」と問う場面が何回かあった。たしかに早口による歌いまわしや声をころがすような歌い方など独特な技術を必要としているだけにそういう言い方もあるのかなと思った。

3時間を越す長めの舞台であったが、その時間を感じることもなく一気に見ることができた。今シーズンはこれでお終い。10演目中3演目を観てしまった訳でちとはまったかなというところである。そして、予告映像にて来シーズンの演目も発表された。ヴェルディの「アイーダ」なんかがあってかなり個人的にそそられている。これは今シーズン以上にかよわなくてはいけないかも。

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