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2009/11/30

さてバレー界への輸血が開始されます(11/28)

土曜日の予定はMETライブビューイングでヴェルディのアイーダのはずであった。ところが、余裕をもって109シネマズ川崎に到着したにもかかわらずそこで待ち受けていたものは、「販売終了」の4文字。1日1回限りの上映なんですけど。なんてこった。ありえない。オペラ映画が満席になるとは。アイーダ恐るべし。そしてこの悔しさをどこにぶつけたら良いのやら。まさに途方にくれるとはこのことだ。
しかし、素早くリカバリを図ることにした。今週からVリーグの女子が開幕するのは記憶にあったのでうまくいけばと携帯でVリーグの公式サイトを眺めてみた。すると見事に14時に有明で試合があることが判明。少し時間つぶしをした後に有明コロシアムへ移動することとなった。
てな訳で、日本の秋冬球技スポーツの代表格バレーボールもやっとこさ国際試合期間が終了して国内リーグが開幕である。今シーズンの注目はなんといっても男子のFC東京であり、あのサポ達が輸血されることによりバレーボール会場がどのような免疫反応を起こすかが個人的に大いに楽しみである。
一方女子はリーグ構成のチーム数を10から8に削減され今まで以上に1部残留が厳しいものになった。その意味で血で血を洗う闘いになるのではと思われる。
そんなことを期待して会場に到着。当日券を購入して入場したのだが、それにしても開幕試合にしては会場の入りがさみしい。入場者の4割が企業応援団ではないかというくらいである。後でVリーグの公式サイトより入場者数を調べたところ1800人とでていたが、実際にはもうちょっと少ないと思われる。うーん、やはりこの有明という場所がよろしくないのであろうか。バスケットbjリーグの東京アパッチも今シーズンよりホーム会場としてのこの場所から撤退してしまったことからも想像が難くない。交通の便としてはそれほど悪くはないのだけどね。あまりに便利な会場が他にあるだけにそれと比較すると都心のファンは足が遠のくのだろうか。それと今回の集合した4チームであるが、俗に言うところの現代表メンバがほとんどいないのもバレーファンの食指を動かさない理由なのか。その点ではバレーファンというのはシビアというか何と言うか。3週前には日本代表ファンで東京体育館は埋まっていたのだけど。この4チームには元代表や代表候補ならいっぱいいるんだけどなーー。この日の4チームはパイオニア、NEC、デンソー、トヨタ車体である。パイオニア、NECなんてちょっと前までは日本代表のそうそうたるメンバを擁する人気チームであったはずなんだが。いやその意味で本当のチーム単位でのファン、サポーターたる存在がいないのだなと思う。
第1試合はNEC対パイオニア。正直な感想として物足りないものを感じた。お互いにいい時と悪い時がはっきりしすぎている。特にNECはレフトで打ち切る選手がいない。サーブレシーブが不安定。と明らかにチームとしての出来あがりが不充分であった。一方のパイオニアも似たようなもの。それでも離れては追いつくの繰り返しを繰り広げてパイオニアが3-1で勝利した。しかしどちらのチームも今シーズンは厳しいのではないかなと思う。
第2試合はデンソー対トヨタ車体。こちらの2チームの方が仕上がりとしては上だと思う。どちらも外国籍エースを擁しての大砲だのみな部分はあるけどもバレーとしては両チームともしっかりとした意識をもって取り組んでいることがわかる試合であった。試合結果は大砲のできがよりよかったデンソーのストレート勝ちで終了。デンソーは今シーズン一暴れしそうな予感がある。さて、どうなんでしょうね。

今シーズンのVリーグのキャッチフレーズは「キミの街にVがいる」なんだそうで、従来にまして「ファン重視」と「地域密着」を図るんだそうな。個人的にはおふざけも大概にしてと言いたいところである。試合スケジュールや会場をみても俗にいうホームゲームも例年通り忘れられない程度に実施し基本は全国行脚な訳で地域密着ができるわけがない。結果としてこの有明の会場のような状況を作っているのだと思う。個人的はバレーは日本においてはクラブ化は可能であると思っているのだが、バレー関係者はどうもその点で臆病である。その意味でも今シーズンのFC東京の順位だけでなく、試合運営状況というものが注目されると思う。今までも男子の堺、大分や女子の岡山といったクラブチームはあるにはあったものの、その振る舞いは企業チームのそれと変わりのないものだっただけにFC東京においては当然ながらサッカーにてホームゲームの運営ノウハウを持っているだけに何かしらサプライズを起こしてくれないかと期待している。勿論、現在のVリーグでは足かせがあまりにも大きいしホームゲーム数もわずかなため、なにもできないまま終わってしまう可能性も高い。何より味スタを埋めるあのガスサポ連中の一部がバレー会場にやってきたらと思うと何かしら衝突、揉め事が発生することの方が確率が高そう。でも、バレーを本当の意味で世の中に広めるには絶対に通らなくてはならない道であると考える。
さて、今シーズンが終わった時、シーズンをどう統括しているであろうか。楽しみでもあり、恐ろしくもある。

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2009/11/22

歯ごたえたっぷり、ゆっくり咀嚼中(11/21)

このところオペラを観る回数が増えた。いや、本当なら日本人であるなら歌舞伎や能・狂言、文楽といった日本古典芸能も嗜むべきなんだろうが、これはまた機会を作ろうと思ってはいるけどなかなか手を出していない。いや、それよりオペラなんである。METライブビューイングなんかのおかげで手軽に観劇なんかできちゃうと本当の舞台でも観てみたくなるんですわ。で、昨シーズンもトゥーランドットやワルキューレを新国立劇場にて観たわけだが、今シーズンもやってきた訳である。演目はベルクの「ヴォツェック」である。これは新ウィーン楽派の1人であるベルクの20世紀オペラの傑作中の傑作と呼ばれる作品。あるクラシック指揮者が「この作品でオペラは終わった。オペラハウスを破壊せよ」と言ったとか言わなかったとか。もっともオペラは死ななかったし、オペラハウスも破壊されなかったが。と言うほどに、音楽史的にもオペラ的にも重要な位置を占めるのである。
そんな作品を上演するのに熱意を注いでいたのが指揮者、若杉弘氏だった。新国立劇場のオペラ部門の音楽監督であった若杉氏の任期の総決算としてこの作品が上演されるはずであったが、その氏はこの7月に亡くなられてしまった。と言う訳でこの作品は若杉氏の遺言的な意味合いもある。私も若杉氏のベルク、ということで期待して前売り券を買った口であるだけに非常に残念な訳であるが、もっとも私もベルクの音楽といったらヴァイオリン協奏曲くらいしか聴いていない訳で、毎度ながら予習一切せずに聴きに行った。
舞台はわずかに2つのみ。一面に浅く張られた水面とわずかに宙にういた家の屋内。この屋内と水面を色んな場面に当てはめて舞台設定は進んでいく。さめた光線とそれを反射する水のさざなみ。反射された光のゆらゆらと揺れる表情がベルクの音楽にはあう感じだ。もっとも、新ウィーン楽派の中で一番メロディを感じられるはずのベルクであってもやはり12音音楽の一端ではある訳で、なかなかに美しく響くのであるが歯ごたえもある。もぐもぐもぐ。と、噛み砕きながら音楽と舞台を聴いていく感じ、ながら見は禁止という感じである。
お話は貧困にあえぐ兵士ヴォツェックは人体実験台の標本をすることで生活の金を得ていた。しかし、そのためか幻覚を見るようになっている。そんなヴォツェックには妻と子(内縁ではあるが)がいるのだがその妻が鼓主長の誘惑から関係を持ってしまう。ヴォツェックは妻と鼓主長が踊っているのを目撃してしまう。そして赤い月を見て錯乱。そのあまり、池で妻を刺し殺し自らも溺死。子供だけが残される。
お話的にはなにも救いのない貧困故おきる悲劇といったところであるか。舞台ではこの一面にはられた水が貧困にはまり込んだ状態を表していて登場人物がちゃぶちゃぶと歩く訳である。視点は主人公ヴォツェックから見た光景なのだろうとは思うのだが、表現的にも抽象的であった具現的であったりといったりきたりする。その点ではこれもやさしい方なんだろうけど歯ごたえあり、もぐもぐ。それでも筋としての話は理解しやすかったが、それでも、あれは何が言いたかったのだろうかという所も色々とあった。うー噛み切れん。
それでも、音楽、舞台とも非常に美しかったことも特筆すべきことだったと言っておこう。この演出はバイエルン歌劇場との共同制作とのことである。観衆的にも非常に好評だった。主役を務めたトーマス・ヨハネス・マイヤーと妻、マリーのウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネンは歌もあわせて演技でも好演だったと思う。非常に好意的な拍手を受けていた。
こんな演目故、一見さんが見に来るようなプログラムではなかったのだがそれでも劇場は7割がたは埋まっていたような気もする。やはりこの上演は注目されていたのだろう。で、来週はMETライブビューイングで今度はベタに「アイーダ」である。金曜日にはTVでスカラ座の「アイーダ」も見たのだがさて無駄に豪華なMET、どんな舞台装置でおどろかすのであろうか。その意味では今日見た舞台装置。簡素ではあったが、それでも屋内を宙に浮かしながら移動させるという難しいことをやっていたのだ。そして一面の水面。なかなか難しいことをやったもんだ。これならMETでやってもNYの人達にも通用するかなと思ったりもした。もっともMETの連中はヴォツェックなんか見ないか。

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2009/11/17

ひっそりとしかし熱く開催中(11/15)

1998年の長野以来、オリンピックへの本戦出場から見放されているアイスホッケー。今回のバンクーバーも予選敗退となり、世間的注目もされないまま人知れず今シーズンのアジアリーグが開幕している。
昨シーズン末に日本アイスホッケー界の盟主であった西武鉄道がアイスホッケーから撤退。チームも廃部となり日本からのアジアリーグの参加もどうなるかと危ぶまれた。結局の所、東北より新規クラブチームを立ち上げ(東北フリーブレーズ)たことにより何とかチーム削減を免れた。とは言うもののかつては国土計画、西武鉄道と2チーム存在していた首都圏からアイスホッケーチームが消滅してしまったと言う事実はやはり大きいところであったのだろう。と言うのも、当然ながらこれまであったホームゲームがばっさりと無くなって観戦の機会が激減してしまったのである。
今回、新横浜にて土日に開催された日本所属4チームによる試合と2月開催予定の西東京での土日の試合と結局8試合しか開催されないのである。と言う訳で、私は日曜に新横浜スケートリンクへ行ったのだが、思いのほか観客がいたのでビックリしたのである。首都圏のアイスホッケーファンとしては今シーズンは飢餓感いっぱいなんだろうな。指定券は完売状態で、自由席も立ち見状態であった。まー、それでも我慢して観戦、観戦。
F1000485 第1試合はその新規チームである東北フリーブレーズ対王子イーグルスの対戦。試合はクリーンというか大人しいというかという感じでつまりは肉弾戦ではなかった。王子は相手ペナルティでのパワープレーを確実に決めて先行。東北も第3ピリオドに1点返して反攻するものの王子が落ち着いて加点して突き放した。結局3-1で王子が勝利。現在2位の王子が6位東北を横綱相撲で破った試合であった。
で、2試合目もと行きたかったのだが、試合開始が4時半と遅め。この日はあまり夜更かしできなかったので、第1ピリオドまでの観戦で退却した。日光アイスバックス対日本製紙クレインズの対戦であったのだが、日本製紙が1点先制した状態で帰宅。その後、試合結果を見ると、日光が第2ピリオドで逆転、4-2で勝利した。日本製紙は首位を王子に渡して陥落。日光は5位のままであるとのこと。
このアジアリーグは日本、韓国、中国の7チームでリーグ戦を行っている。残念ながら相対的に日本のチームの実力が落ちてきているのが実情である。今シーズンはついに韓国のチームがプレーオフ決勝に進出するかもしれない。でもそれもしょうがないのかも。今はリーグを継続する方が優先であろう。そして日本にとってはオリンピックへの出場こそが人気回復の特効薬と考えている節がある。アイスホッケーの予選は地域枠がないだけに茨の道ではあるが4年後頑張ってもらいたい物である。

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2009/11/16

3部の上位争いを眺めに(11/14)

Jリーグも佳境を迎えているが、3部JFLも最終盤なのである。というわけで直近の試合を見にいきたい。と言う欲望を抑えられず、横河武蔵野FCのホームゲームを見にいくことにした。昨シーズンも上位争いを繰り広げた横河武蔵野FCだが、今シーズンはさらに好調で現在2位。残り3試合で首位SAGAWASHIGAに勝ち点7差につけている。今日の試合に敗れるとSAGAWAの優勝が決定してしまうというそんなシチュエーションを迎えてのホームゲームである。と言う訳で少し緊迫したゲームが見れるかもしれない。
ただ、この日は天候があまりよろしくない予報。雨はしとしと金曜から降り続いており傘をさしてまででばるのはちと春秋してしっていた。ただ、ネットの天気予報による雨雲レーダーではこの雨はあっという間に東へ抜ける模様だ。ではと、決意して出発すると、幸いにして雨は午前中に止み、移動中も試合観戦中も支障なくすごすことができた。
もっともそのせいか、到着した武蔵野陸上競技場の観客は600人程度と少々少なめ。それでもメインスタンド的には8分埋まってるかのようには見えるんだけども、現在2位とポジションを鑑みると寂しい気も。
お相手はJ準加盟ながら今シーズンでの昇格は断念したV・ファーレン長崎。来シーズンに向けて気合を入れるためにも上位相手には勝利したいと考えているだろう。サポも10名程度武装して待機。ここ武蔵野は鳴り物禁止なので声で気勢をあげている。一方の武蔵野サポは余裕というところかな。
試合は武蔵野の完勝。今や日本で一番ショートゲームが上手なチームと言ってもいいくらいの細かいパスをつなぐチームである武蔵野。最初こそ長崎もゴール前を襲ったもののあっという間に武蔵野ペースになり長崎ゴールをじわじわと襲う。そしてサイドからのパスを中央の選手がそらし走りこんだ逆サイドのFWがシュートを決めた。前半は1-0で折り返す。後半も武蔵野ペースは変わらず。長崎も中盤をつなぐ様にはなったがゴール前にはなかなかもっていけない。そんな中、長崎ゴールキーパがハイボールをキャッチした後、武蔵野プレーヤを小突いたということでPKを取られてしまう。武蔵野これをしっかり決めて2-0。これにて終戦であった。このまま試合終了。武蔵野2位キープ。SAGAWAが敗れた為、優勝の可能性はまだ残っている。いずれにせよ過去JFL最高順位はほぼ確定である。一方の長崎。いいところなく敗れたというのが正直な感想。モチベーションがかなり落ちているのかなと思われるところが散見できた。後2試合、もちっと頑張りましょう。
JFLは残り2試合を残して、首位SAGAWA、2位武蔵野、3位北九州、4位SONY仙台、5位鳥取とまたしても準加盟チームにとってはシビアな4位以内の闘いが繰り広げられている。さー、J2へあがれるのは1チームなのか。2チームなのか。それとも。この数によって今度は4部地域リーグとJFLとの入替え戦があるのか無いのか。そしてそれはどのチームになるのかが決まるのでこの2週間は目が離せない。Jとともに注目です。

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2009/11/09

トスカってやっぱり悪女だよねっ(11/7)

何回か書いたように、METライブビューイングが今シーズンも開幕。ニューヨークのオペラの殿堂であるメトロポリタンオペラの演目を欧米を中心に映画館で生中継するという試みはすっかり全世界レベルでの成功を収め、今シーズンで4シーズン目になるそうだ。日本においては時差がほぼ12時間あるため生中継ではないものの早い間隔で全国にて10館上映をしてくれる。私も去年からこの存在を知って興味のある演目は見る様にしている。
で、開幕の演目がプッチーニの「トスカ」なのである。これは、見るべし。てな感じで、川崎駅の109シネマズへ11時前に到着である。川崎駅周辺にはこれを含め大規模なシネマコンプレックスが3館あり、今や川崎は映画館の街なのである。地方出身で青春時代は全く映画を親しまなかった自分としてはこのその気になれば映画を浴びるだけ浴びれる環境というのはちと羨ましかったりする。
それはさておき、この入場券はちと高めで3500円する。まー普通の映画ではなくオペラとして考えればお安い値段設定ではあるのだが、それでもやはりちとお値段は張る。でも、ありがたいことに3枚つづりの回数券が販売されておりこれが9000円。今シーズンは確実に3回以上見にいくであろうから躊躇無く購入することにした。ありがたや、ありがたや。
このトスカはなんといっても伝説のディーバという言葉はこの人のためにあると言ってもよいこの人「マリア・カラス」の「歌に生き、愛に生き」の歌唱で知られる作品である。私もドキュメンタリー番組で映像を見たことがあるのだがその歌声はヒスノイズが混じり決していい音質ではないにも関わらず素晴らしい物があった。
こんな作品だから出演する方も大変だ。過去の亡霊の評価と戦わねばならないのだから。主演は前にもR・シュトラウスの「サロメ」で妖艶な声と演技を炸裂してくれた、カリタ・マッティラ。ここでも実にこわーーい存在感と通る高音を示しておりましたわ。
このトスカなんだが、愛を貫いたのだけどその結果として悲劇を招いた原因となった悪女だよなーーと思う訳であります。実際、恋人である画家ガヴァラドッシを救うために自分を狙う悪役スカルピアをナイフで殺してしまう。キスの代わりだといって。しかし、ガヴァラドッシを救うはずであった救出劇はスカルピアの陰謀により愛する男を銃殺刑で失ってしまう。トスカは絶望とスカルピアへの恨みを抱えながら投身自殺するというお話。自分の行動で2人の男が死に、そして自らも死ぬ。これが悪女でなくてどうする。実際にこんな人には関わりたくないっすね。いやほんと。
この日はMETライブビューイングの初日ということか、それともトスカという人気作であるせいか、どちらかはわからないが、80人程度の観客がいた。フロア自体は7割がた埋まっている状態。普通だったらこの半分もいたらいいところだろうけどなんでかなと思うところ。今シーズンのラインナップは人気作が目白押し。次回はヴェルディの「アイーダ」。さらにプッチーニの「トゥーランドット」と続く。早くいかないといい席がとれないかも。その意味ではもちっと広めの会場を希望するよ。映画館様へ。

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2009/11/01

この試合開催が転換点となるのか(10/31)

ラグビーワールドカップ日本開催決定して大分たつが、森ラグビー協会会長によると「IRBからの開催決定におけるご褒美」なんだそうな。それぐらい今までの日本ラグビー史から考えると異例中の異例な試合である。これはサッカーで言うと「トヨタカップ」開催と同じくらいのインパクトがあったんではと思わす物があるのである。
と言うのも、今考えられるラグビーの国際試合で一番集客力のある試合であるあろうニュージーランド-オーストラリアの一戦。両国による定期戦である、「ブレディスローカップ」を日本で開催することにあいなったんである。この開催は本当にワールドカップ開催決定後、急遽しかもトントン拍子で事が進んだ印象がありあり。それでも、実際のところどれくらいの観客が集まるのであろうかとかなり不安視されていたのである。「この試合で観衆が満員にならなかったら、10年後、本当にWC開催できるの???」というくらい、日本のインターナショナルマッチは観衆が入らない状態が続いていたから、この言葉がでてくるのもしょうがないと言える。しかも、前売りで一番安い席でも7000円とかなり強気な設定。いやー、どんなもんでしょうと、国立競技場へいってきたもんだよ。これでもミーハーなもんで。
で、到着してとりあえず安心。なんとか面目はほどこしたと言えるようだ。さすがにネームバリューがすごすぎたこともあるが、一部空席が見受けられたがとりあえず満員であった。
会場にはAUS,NZの国民が多数やってきたようで、あちこちで散発的に歓声があがりウェーブをしかけようとする動きが多発する。通常であればそんな動きには乗らないであろうラグビーファンも一部呼応する動きもあって試合前、試合中ともども一所懸命試合を楽しもうとする雰囲気に溢れていた。コレ自体をオールドなラグビーファンが受け入れるかどうかは私にはわからんが、これからワールドカップを開催するにあたって、このような「軽いノリ」の観客とコアなファンとの融合が必須ですので、これを期にファンを増やす努力を再度進めていきたいところだ。かつては「殿様商売」とまでいわれるほど気位が高く。観客が勝手にやってきた時代もあったラグビー。それがワールドカップというグローバルスタンダードの荒波で一気に立場がひっくり返され低迷の時代を歩んできた訳だが、今度はそのグローバルスタンダードに日本が乗っかるという強い意思を見せる必要があると思う。そのため、国内のリーグ戦の扱いをこれからどうするのかは非常に重要である。正直今の状態を続けるだけでは、せっかくの賑わいとなったこのAUS-NZの一戦が単なる一発花火で終わってしまう可能性が高いだけに国内のリーグを盛り上げて連続花火にする必要があろう。そのためにはこの10年のうちにホームタウン化、クラブ化を第1歩にして最終的にはプロ化というのが道筋だと思うが如何に。
F1000484 試合の前半は拮抗したものとなる。お互いに1トライずつとりあい16-13でAUSがリード前半終了。後半に入るとNZの攻撃が強まっていくのと、レフェリーのAUSに対する判定がちとしょっぱくなる。次第にAUSの攻め手がなくなっていき、NZの攻撃に防戦一方となる。NZはトライをとって逆転して以降は着実にPGを決めて点差を離して悠々のゲームコントロールであった。最終的には32-19でNZの勝利。
ゲーム的にはさすがとしか言いようがないほど当たりの強さとディフェンスのひつこいこさ、パススピードの速さを堪能。そして当然ながら、NZの試合開始時の儀式ともいえる、「ハカ」も見れたし。と、非常に楽しめたのである。会場は基本的に第3国どおしの対戦でもあるので全くもってのお祭り状態であったが、日本代表の真剣勝負の場にて今度はこれだけの観衆にて迎えたいものだ。と言っても、現状は集客的には無理だろうけどね。

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