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2009/11/09

トスカってやっぱり悪女だよねっ(11/7)

何回か書いたように、METライブビューイングが今シーズンも開幕。ニューヨークのオペラの殿堂であるメトロポリタンオペラの演目を欧米を中心に映画館で生中継するという試みはすっかり全世界レベルでの成功を収め、今シーズンで4シーズン目になるそうだ。日本においては時差がほぼ12時間あるため生中継ではないものの早い間隔で全国にて10館上映をしてくれる。私も去年からこの存在を知って興味のある演目は見る様にしている。
で、開幕の演目がプッチーニの「トスカ」なのである。これは、見るべし。てな感じで、川崎駅の109シネマズへ11時前に到着である。川崎駅周辺にはこれを含め大規模なシネマコンプレックスが3館あり、今や川崎は映画館の街なのである。地方出身で青春時代は全く映画を親しまなかった自分としてはこのその気になれば映画を浴びるだけ浴びれる環境というのはちと羨ましかったりする。
それはさておき、この入場券はちと高めで3500円する。まー普通の映画ではなくオペラとして考えればお安い値段設定ではあるのだが、それでもやはりちとお値段は張る。でも、ありがたいことに3枚つづりの回数券が販売されておりこれが9000円。今シーズンは確実に3回以上見にいくであろうから躊躇無く購入することにした。ありがたや、ありがたや。
このトスカはなんといっても伝説のディーバという言葉はこの人のためにあると言ってもよいこの人「マリア・カラス」の「歌に生き、愛に生き」の歌唱で知られる作品である。私もドキュメンタリー番組で映像を見たことがあるのだがその歌声はヒスノイズが混じり決していい音質ではないにも関わらず素晴らしい物があった。
こんな作品だから出演する方も大変だ。過去の亡霊の評価と戦わねばならないのだから。主演は前にもR・シュトラウスの「サロメ」で妖艶な声と演技を炸裂してくれた、カリタ・マッティラ。ここでも実にこわーーい存在感と通る高音を示しておりましたわ。
このトスカなんだが、愛を貫いたのだけどその結果として悲劇を招いた原因となった悪女だよなーーと思う訳であります。実際、恋人である画家ガヴァラドッシを救うために自分を狙う悪役スカルピアをナイフで殺してしまう。キスの代わりだといって。しかし、ガヴァラドッシを救うはずであった救出劇はスカルピアの陰謀により愛する男を銃殺刑で失ってしまう。トスカは絶望とスカルピアへの恨みを抱えながら投身自殺するというお話。自分の行動で2人の男が死に、そして自らも死ぬ。これが悪女でなくてどうする。実際にこんな人には関わりたくないっすね。いやほんと。
この日はMETライブビューイングの初日ということか、それともトスカという人気作であるせいか、どちらかはわからないが、80人程度の観客がいた。フロア自体は7割がた埋まっている状態。普通だったらこの半分もいたらいいところだろうけどなんでかなと思うところ。今シーズンのラインナップは人気作が目白押し。次回はヴェルディの「アイーダ」。さらにプッチーニの「トゥーランドット」と続く。早くいかないといい席がとれないかも。その意味ではもちっと広めの会場を希望するよ。映画館様へ。

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