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2010/02/01

音楽ネタ、ダブルヘッダー(1/30)

この土曜日はクラシック音楽2本立てを堪能するため、川崎駅西口へGO。最近、「音楽の町」を標榜するようになった現在住む街、川崎であるが、そのメインシンボルであるMUZA川崎シンフォニーホールがある場所として少しだけそれを現実としているようだ。
実際、ホールができたことにより東京交響楽団がフランチャイズ契約を結び、定期的な演奏会を少なくない回数行っているのだ。今日はその定期演奏会の一つを聴きに来た訳である。
で、もう一つの目的もあって川崎西口には朝早くに到着。午前から昼間にかけては109シネマズ川崎で毎度のMETライブビューイング。R.シュトラウスの「ばらの騎士」を4時間超かけての観劇。休憩時間が入るとは言えさすがに長い。ルネ・フレミング、スーザン・グラハム、クリスティーネ・シェーファーによる第3幕の三重唱はたしかに美しかった。でも、この劇での主役は粗野で好色のオックス男爵を演じたクリスティン・ジグムンドソン。いやーなかなかに嫌な奴だったよ。粗野で好色で権威に阿り、金にも弱い。そんな人間像をうまく演じていたと思う。(金のある新興貴族の屋敷に入って値踏みする口笛はなかなかの物)
それから数時間は付近で時間を潰して、6時から東京交響楽団の川崎名曲演奏会。前半はリストのピアノ協奏曲。ソロはまだ18歳というベンジャミン・グローヴナー。天才少年な訳だがテクニックはさすがにあるといった印象。リストだからばりばりひいてしまったので音楽解釈の深さについては印象を残せなかったかもしれない。でも、大器の片鱗は感じさせてもらった。そして後半はマーラーの交響曲第10番(クック補筆版)。ベートーベンの第9の偉大さから「音楽家は交響曲第9番を作曲すると死ぬ」と言ったジンクスが生まれ、それを多いに気にしたマーラー。一度は9番にあたる作品を作りながらも番号をつけずに回避し、次には已む無くか交響曲第9番を作曲。そして第10番の作曲を開始して逃げ切りを図ったはずが、皮肉にもここで死が訪れる。結局、第1楽章のみが完成され、それ以外の楽章はスケッチとして残ったというまさに「死の交響曲」。内容も死生感たっぷりの音楽が70分漂う。音楽学者クックによる補筆復元ではあるが特に第5楽章は自分も落日、死を感じてしまう。残念ながら演奏会の間、隣の席にノイズを起こす人がいてかなり邪魔されせっかくの演奏が少々台無しになってしまった。それでも、この5楽章を聴くだけでも価値があったと思う。
人によっては自分が死んだ時の葬儀で流してほしい音楽を生前にリクエストしておく方がいるらしい。もし私が死んだらこのマーラーの10番の5楽章を流してほしいかなと思ったりする。もっとも、葬式できるかなーーー。死ぬ時は全くの天涯孤独で迎えるような気がする。

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